ふじさんは去った。
そしてついに開場の時間となる。
関コミは東のティアとは規模も違うせいか穏やかである。
中身はその分濃いのだろう。
とりあえず俺の予定ではこうなっている。
1:そこそこ売れる
2:まったく売れない
3:完売(300冊)
3なんてことはまず無いので、
そこそこ売れるの方向で客を待つことにした。
出来れば昨日のステーキ事件を挽回するくらいは売りたい。
そして数分が過ぎ去った。
売れた!さっそく売れた!
続かなかった。
そんなわけでボチボチ売れ始めたのでした。
俺の本を買った客を凹さんが捕らえマスターが売りつけるという
見事な連携詐欺プレイだ!
そして次の客が来た。
まったく関西コミティアは神が多い。
どうしてこうも愉快なありがたいお客さんが多いのだろう。
そしてそんな時、ふじさんに続く第二の刺客が現れた。
鬼邪さんでした。
遠いところをわざわざ来てくれるなんて、すごい良い人だ!
俺が鬼邪さんに会えるのはここだけ。
関東に戻ってしまったらまたこの関西コミティアに来なくては会うことは出来ない。
そんなわけで何か話さなくては!
俺とマスターと凹さんは同じ事を考えたようだ。さあ、鬼邪さんへの第一声。
鬼邪さんまでもが去ってしまった。
どうやら客を逃がすセンスだけは超一流らしい。
とりあえず鬼邪さんから本をもらえたので良しとしておこう。
ちなみに俺は売る側。
それからというもの、俺の本もマスター達の本も良い感じで売れていって、
ようやく少し暇ができた。
そんなわけで俺は店番を頼み、一人でその辺をまわってみることに。
凹さんが買ったパンフレットを見ると参加サークルが
どこの地方から来てるかが書いてあるではないか。
どうやら神奈川からの人も少しいるらしく、
驚いたのは新潟とかそっちの方から出てきてる人がいるということだ。
関東のに出てる有名な人が実は関西から出てきているなど、色々勉強になった。
そしてしばらくして席に戻ることに。
さすがにずっと留守だとマスター達やお客さんにも悪
誰だ?!
なんと俺がいるではないか。いや、俺はここだ。ということは一体誰だ?!
まさかマスターと凹さんのmiuさんさようなら極秘キャンペーンか?!
たしかにこっちの方が妙にまとまりがありそうだ。タイツじゃない。
とりあえず「誰?」と聞いたところ晴瀬さんだったので安心。
しお・こしょうを乗っ取られたわけではないようだ。
とりあえずスケブを頼んだ。
でも良く考えると俺の席が無いので隣のサークルのを奪う。これで安心(悪)
そこからは皆のスケブをまわして描き合ったりしながら本を売ってました。
そしてしばらくすると鬼邪さんが再来!なんと手には缶コーヒーが!
ありがたい!僕らのために差し入れを買ってきてくれたんですね?!感激!
足らない…
鬼邪さんは足らないことを知るとまた買いに行ってしまった。ごめんなさい。
俺の分はいいのに、マジ。良い人すぎです。
そして戻ってきた鬼邪さんと色々と少しだけ話して本を売りイベントは終了した。
入り口で余った本の搬送手続きを済ませ何か食べに行くことに。
鬼邪さんは用事でこれないようだったので、
晴瀬さんを加えた4人で行くこととなった。
だがまだ時間が早いようで、どこの焼肉屋さんも開いていない。
そんなわけで隣のカラオケボックスで1時間だけ唄い、嫌な客っぷりをアピール。
おかげで余計に疲れ肉を食してる最中は、
調子にのって頼みすぎた肉の音だけがむなしく響いた。ネギが炎上している。
そんなことなどなどがあり、やっとこさ今日のスケジュールが全て終了。
マスター邸に戻った俺らは安らかに眠りにつく。
最終回につづく。
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