ワコムのFAVOを20年、BenqのTN液晶G2400Wを13年、そろそろ買い替えてもよいよね。
ということで思い切って液晶ペンタブレットを購入しました。
XP-PENさんの Artist 24 Pro です。
ハガキサイズからB4オーバーの描画エリア、筆圧感知は512から8192段階へ。TN液晶からIPS液晶へ。
もうどんなにどんなでも満足してしまいそうなこの体質で感想を述べてみます。
▼XP-PEN Artist 24 pro として良かった点(主観)
▼液タブにして良かった点
▼いま一つな点(Artist 24 pro本体)
▼いま一つな点(PA2ペン)
▼購入前に参考としたレビュー
ITmediaさんの以下記事とYoutubeの日本・海外のレビュー動画。
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2007/17/news016.html
ほか、個人の所感・写真・動画などは「▷続きを読む」リンクからどうぞ!
国内在庫があり、注文後2日で到着。
中国からはるばるやってきました。そのようなラベル。
梱包サイズはおよそW690xD170xH495mm。重量は10.8kgでした。
作業机に使っている800x800mmのテーブルが埋まる大きさです。
梱包は隙間なくとても綺麗で感心。中国の電化製品を買うといつも四角い箱でミッチリな気がする。
写真撮り忘れ一度戻したあとなので、上の梱包材とダンボール、上下逆だったかもしれないです。
中身は液タブ本体と付属品。
付属品は以下の通り。
・HDMIケーブル
・USB Type Cケーブル
・USB変換ケーブル(Type C → A)
・電源ケーブル
・ACアダプタ
・PA2ペン
・PA2ペン予備+替芯8本(単品販売のPA2そのまま)
・クリーニングクロス
・描画用グローブ(薬指と小指だけのもの。手脂防止。)
・マイナスドライバー(Giftシールが貼ってあった)
・説明書・メッセージカードなど
困ったらここに電話してね。XP-PENくん。
数日後に早速メールすることに。
袋から出して立ててみると大迫力。十二分な画面サイズで捗りそうです。
まず本体をカバーするフィルムがあるので外します。
次に液晶保護フィルムをさらに保護している梱包用フィルムを外します。
ここだよと強調する矢印がありわかりやすい。
角度自在なスタンドつき。しっかりとした金属製で安心。
VESAマウントなのでモニターアームにつけてもよいですね。
本体+スタンドで重量は7.0kgなので、安価なアームでも耐えられそうです。
電気ものでは必ずチェックのPSEマーク。問題なし。
モニター横にとりつけるペンホルダー。
プラだけれどきちんとワッシャーが入っているあたり、細かい品質も意識しているのだと感じます。
デザイン、特に何も感じず。液タブだね。
大きさは通常の24インチ液晶の幅+左右のボタンで+7cm程度でした。
ボタンがたくさんあるのは好みが分かれそうだけれど自分はボタン派。でも上部スイッチなどはセンサー式。
結局覚えられないからこうなりましたが便利なことこの上なし。
使うアプリで一括切り替え出来たら嬉しいけれど出来ない。
グローブをつけてみた。
中二病心をくすぐられるなんだろうこの感じ…!ゴゴゴゴゴ。
ポリ素材で着け心地はGood。妻はぶかぶかでした。おそらくフリーサイズ。
結局置き場がないのでペンにひっかけることに。
さて使い始めましょうとPCにHDMIとUSBケーブルをつないだところ、最大解像度が1920x1200pxと表示される。しまった、さすがに10年前のパソコンでは駄目だったか。
HDMIの規格だけなら問題なさそうだけれど、BIOSなりドライバなり対応していないといけない。2日ほどドライバ等入れ直してもどうにもならず、仕方ないので新しいPCを注文したらそのあと奇跡の改善。なんということでしょう。
インテルHDグラフィックドライバのカスタム解像度追加で改善できました。
ただし50Hzで動作はわりと重め。無理やり動かしているレベル。新しいパソコンが届くまで頑張る。
実際に使ってみる。斜めから撮っていてわかりづらいけれど、画面からおよそ15mmでカーソルが反応し始めます。公称の10mmより高感度。
3日くらい使ってみたところでおかしな挙動。
PA2ペンで報告されている事象で、画面にタッチしていないのに筆圧感知するという不具合。
付属していた予備のペンに変えると事象は収まる。芯は変えても変化しない。
ということはメカ側の接触不良か埃などの異物混入か、はたまたそもそも部品が弱いのか。
Wacomは20年のライトな使用でも一応大丈夫だったのでここは残念。
サポートに報告したら「芯を変えてみてください」との返信。まずはヒアリングから。
しかししばらく置いていたらなぜか治っていたのでそのまま様子見。
現在まで問題なしだけれど、おっかなびっくりで使うのはあまりよろしくない。
改善版よろしくお願いします!
色々試しているうちに注文していたPCが到着。まさか総入れ替えになるとは。
HDMI接続で解像度2560x1440pxが選べない問題はあっさり解決。速度も不満なし。本体が小さくてびっくり。
XP-PEN Artist 24 pro(画面右 / IPS液晶 / HDMI)
BenQ G2400W(画面左 / TN液晶 / Displayport-DVI変換)
手持ちのASUSタブレット(画面中央下)
エプ子さんの絵を見たところXP-PENだけ肌色がおかしい。黄ばんでいる。
他の絵や写真を見ても、何か特定の色域が抜けている印象。
以前のノートPCで試しても傾向は同じ。
液タブってそのようなもと思いつつも、Adobe RGB 90% 謳ったIPS液晶なので、10年以上前のTN液晶より良いことを期待していただけに少し残念。
表示品質自体は良いと思うのだけれども、蛍光ピンク系の肌色がどう調整しても出てくれない。
無理やり調整するとほかの色が崩れてしまうので、無難に色温度6500K設定で利用。
カラーチャートで確認すると暗部が多少弱いかもしれない。
その他の色の見分けはよくつくので問題なさそう。
コントラストは少し強く変更不可(ドライバに項目はあるが反映されない)。
BenQ液晶は黄ばんでいたりバックライトが怪しいけれど、色自体は出ておりバランスは良い。
やはり液タブは液タブで、色確認は色確認用で、それぞれモニタは用意したほうが良いなという印象です。
CLIP STUDIO PAINT で実際に描いてみた。
この直接描ける感覚、板タブの感覚になじめなかった自分にはとても感動的!
描写の遅延も気にならず、ずいぶん前にコミティアかどこかでWacomの液タブを試用したときよりはるかについてくる印象。
視差はあるけれど、自分に合ったキャリブレーションをすれば目当ての場所に線が引かれるので問題なし。
個人的にはペンを置いた場所にぴったりカーソルが来るより、利用する位置と姿勢に合わせた調整が良いと感じました。
XP-PEN Artist 24 pro で色々描いてみた。
やはり大画面・高解像度は拡大縮小が少なくて済むので大変に良いです。
液タブだと思ったところに線が引けるので、こんな遅筆な自分でも進みが早く、購入して良かったと感じます。
価格帯だと競合は Wacom Cintiq 22 あたり。
安心の国内メーカー、担保された品質とサポート。
会社情報がきちんと書いてある(ここ大事)。
Artist 24 pro は広い色域、高解像度、スタンド付き、USB Type-C 1本での接続、付属ペン2本(壊れませんように)、よりお手頃な価格というアドバンテージ。
耐久性はこれから。ペンさえ無事で筆圧が問題なければ選択肢に入れても問題はなさそう。
責任のない個人の所感のみですが、製品比較時の参考情報としていただければ幸いです。
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